●結婚情報サービス退会時のトラブル
結婚情報サービスとのトラブル件数は増加しています。
トラブル内容で一番多いのは解約・返金時のトラブルです。
結婚情報サービスでは、途中退会を申し出ると、支払った金額から「入会費」と
「提供済みのサービス料」「解約手数料」が引かれた金額を返金してくれる会社が
ほとんどです。
しかし、どのくらいの金額が返金されるかは、それぞれの会社によって違いがあります。
それでは実際に起こった2つのトラブルの事例を見てみましょう。
事例1 会員情報の一括提供による落とし穴
某結婚情報サービスに入会する際に、1年コースを申込み、約35万円
(入会金、1年分の会費、1年分の会員情報料を支払った。
25人ほどのデータを見て、複数の人にアプローチをかけてみたが、直接会えたのは1度だけ。
自分には結婚情報サービスはあわないと考えて、入会から1ヶ月で途中退会をしたところ
業者からは約19万円の解約料が引かれた金額しか返金されなかった。
理由を問い合わせたところ、一括で情報提供した分の費用(約12万円)は
すでに情報を提供しているので返金できないという返答があった。
この場合、結婚情報サービス会社は違法な行為をしてるわけではないのですが、
さすがに1ヶ月の利用で19万円も費用が解約手数料でかかるのは納得いかないですよね。
ここで注目すべきポイントは、「実際に利用していない情報でも、結婚情報サービス側から
一括で提供された情報は支払い対象になってしまう」ということです。
この事例から「情報提供がどのようにされるのか?」「その場合の返金制度はどうなっているのか」
という2点は、入会時に必ず聞いておいた方がよいポイントだと言えます。
事例2 解約するタイミングによって変わる解約手数料
会員期間2年間で約30万円(入会金+情報料+12か月分の月会費)を支払い契約しました。
何人かのデータを提供して貰ったところで、交際を申し込みました。
しかし交際を断られてしまい「やはり自分には合わない」と思ったので入会後3か月で
解約を申し出たところ、業者から解約料としてなんと約20万円も請求されてしまいました。
入会して3ヶ月で20万円・・・これって高すぎませんか?
この実例も違反ではなく、会費が契約から4か月過ぎると下がり、半年を過ぎると
当初の5分の1になると契約書に書かれていたそうです。
もちろん、この事実に相談者は気づかなかったため、高額な解約料を支払うことになって
しまった・・・というわけです。
ここでのポイントは「年会費」という表現はなく、「12か月分の月会費の一括払い」という
点にあります。
月会費を一括支払いする場合で、月会費の値段が契約期間によって変動するシステムでは、
早期に退会する人には不都合な返金システムになってしまうことが老いのです。
このような複雑な料金システムは契約時に十分な説明がなされない場合が多々あるため
契約者の盲点になってしまいます。
ですから、結婚情報サービスに登録する前に、解約・返金システムについて
見落としがないように気をつける必要があります。
事前に資料請求をし、しかりと契約内容も読み、料金についてちゃんと理解してから
申し込むことをオススメします。